愛の唄・・・vol.2
「ハオ!今、俺はお前につき合っている暇などない!!」
を探し明かしたあの晩、結局見つからず、宿にも戻ってはこなかった。
そして数日が経つ。
ただ事ではないと感じた葉たちも、寝ずにを探し続けた。
まだここに居るのかも、生きているのかさえも分からなかった。
あのときから既に蓮には怒りなどなかった。
ただただ、焦りと不安だけが蓮を支配する。
そんな悪い時期を知っているかのように、蓮の前に現れたハオ。
いつもの様に厭味な笑いを口元に浮かべ、蓮の行く先を閉ざす。
「それは残念。でもね、今日は是非蓮に見てほしいものがあるんだ」
「何度も言わせるなっ!そんな暇は・・・・・」
「探しものが見つかるかもよ?」
「貴様・・・・・まさか・・・・・・・・・・っ」
「おいで」
ハオがそう言うと、その後に片膝を立て、頭を下げたが現れた。
今までとは違い、表情の無いその顔は、別人を思わせた。
「じゃあ後は頼んだよ」
「はい、ハオ様」
村の一角に2人を残したハオは、瞬く間に消え、高みの見物に入った。
「期待してるよ、僕の」
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「・・・・・」
ゆっくりと近づいてくる蓮に、無表情のままは弓を構える。
「ドワーフ、合体はいいよ。矢になって。さぁ行くよ」
バシュンッ
バシュンッ
「つあっ!!」
矢に変わった霊を巫力と同時に放ったは、ただ攻撃を受けるだけの蓮に首を傾げる。
「あれ?避けないのか。楽しくないなぁ・・・・・もっとこう、本気でこなきゃ。それとも、もうハオ様
の仲間になるのを決めた?」
口隅を上げ、やっとニヤリと笑ったは、ではなかった。
いつもの楽しそうに笑い、怒る時は体当たりしてでも来るでは・・・・・・。
蓮がそうしている間にも、次々と攻撃は放たれる。
矢を射るときもあれば、弓の糸で、蓮の皮膚を、肉を直接傷つけた。
最後の一発と言わんばかりに強弓の柄で力いっぱい殴られた蓮は、その場にばたりと倒れ込んだ。
「なんか拷問っぽくって楽しくなかったけど、ハオ様のところにこのまま引っ張っていけばいっか。
じゃあ、行くよ道蓮。」
「・・・・・・っ」
「いちいち人の名前を呼ぶな」
「・・・・」
「コロス」
「!!何やってんだよ!!」
蓮の額に弓矢を向けたその時、走ってきたホロホロによりの手は止まった。
その後ろからは葉、アンナ、竜、リゼルグ、まん太が続く。
「蓮、そのケガ・・・・・、何があったんだよ!?」
「ちっ、うるせぇ・・・・・・ドワーフ、行こう」
「っ!!」
持ち霊と去っていった。
そして、その場にされた葉たちは、重苦しい雰囲気の中、蓮の手当てを急いだ。
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・・・・・何をそんなに怒っているのだ?
・・・・・何がそんなに楽しいのだ?
・・・・・何でこっちを向かないのだ?
教えてくれ・・・・
・・・・
・・・・・・っ
「!・・・・・うっ・・・・!」
「よぉ蓮、あんま動かん方がいいぞ?派手にやられたからなぁ」
「葉、はっ!!?」
蓮が入るベットの隣に座っていた葉は、問われた事に表情を変えた。
「それはこっちが訊きたいんよ蓮。あの時、と何があったんだ?」
「・・・・・っ」
あの時の少女はいつもの輝きなど無く、まるで今までの事が嘘のように違う目をしていた。
あれが正気だとは思えない。
とすると、残る可能性は一つ。
ハオに操られているという事のみ。
「そうだな。理由はともかく、がハオのヤツに何かされたのは間違いねぇな。それにあいつ、蓮の事
大好きだもんな!」
「ふんっ・・・・///
傷が治るのを待っている暇はない。
行こう
を取り戻しに・・・・
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「ハオ様すみません・・・・」
「いいんだよ、ゆっくりで。」
そう・・・・・
ゆっくり、じっくり判らせてあげるよ。
は僕のだって事をね。
「ハオ様?」
「ん?否、何でもないよ。こっちにおいで。一緒に昼寝でもしよう」
「・・・・・はい」
頭の中を過ぎる蓮の顔を・・・・・は思い出せずに、ハオに寄り添った。
@kaede : あー!とられちゃいますよ、とられちゃいますよー!!
どうする蓮くん!どうでる蓮くん!!
蓮 : いちいち騒がしい奴だなぁ・・・・
@kaede : だって“愛”じゃないですかー!
ハオ : そうはさせないよ、蓮。
蓮 : 貴様ァァァァァー!!
@kaede : あ、それは次回やって下さい!w
でわでわ〜v
続く!
次行くだ