サワサワ サワサワ ・・・・・
act 6 : 「要らない感情」
サワサワ サワサワ ・・・・・・
ここ何日かジープを走らせたままの状態が続いた為、一行は疲れ果てていた。
無論、最も疲れているのは、ジープに変わる白竜である。
「今日も野宿か」
休憩をとっている最中。
森の川辺近くにある木陰に座っていたが、誰に向ける事なく呟く。
悟空と悟浄は向こうで水浴びをしている。
三蔵は煙草を吸い、八戒は白竜を労っている。
サワサワ サワサワ・・・・・・
「………白竜?」
眠りそうになっていたの元に白竜が近付いてくる。
「キューっキキューー」
「うん、オレは大丈夫。お前の方が疲れてんじゃないか?」
そう言って白竜を膝の上に乗せ、そっと撫でる。
「キューっ」
「、お前……」
ふと自分を呼ぶ声の方に目をやると、先程迄水遊びをしていた悟空が近くに居り、不思議そうな目でこちらを見ていた。
「白竜の言葉、解るのか?」
「解るよ。悟空は、解らないのか?」
「マジかよ!?俺、結構長く白竜と一緒に居るのに、全然わかんねーんだよ」
これはの能力だろうか。
禁忌の力……と言う訳ではないだろうが、動物の、生き物の言っている事が全て解る様だ。
「わかんなくってもいいんじゃないか?別にいい事がある訳じゃない」
「そうか?そういうもんなのか?」
「どっちかというと、困る事はあるだろうな」
は、何かを思い出す様な動作をした後、ゆっくりと悟空を見た。
その瞳は、少し疲れていた。
「どんな小さな声も聴こえるという事は、生きていく中でとても重要な事だ。けれど、ただ聴こえるだけというのは、辛い事でもある」
「うーん……」
「聴こえないのなら、聴こえる声に応えればいい。そういうもんだ」
「聴こえる声って、どんなの?」
「そうだな……。悟空は、三蔵や悟浄、八戒たちの声だ。悟空の周りに居るいろんな人たちの声を聴いて、それに応えればいい。
白竜の言葉を知りたいのなら、白竜が悟空に伝えようとしている気持ちを、一生懸命考えてやればいい。」
「白竜の気持ちを考えるかぁ」
「そうだ」
そこまで言うと、は目を閉じた。
白竜をそっと撫でると、くうっと首を伸ばした白竜がの手に擦り寄る。
こうして触れあい、相手を知るのだとは言う。
それを見ていた悟空は、何故かとても嬉しそうだった。
「そっか。だからは、優しい顔になるんだなっ」
「?」
「白竜と話してた時、すっげー優しい目してたっ」
「………」
「が寝そうになってた時に、いろんなちっちゃい動物とか、いっぱい寄って来てさ。それ見てたって、なんつーか……スゲーっ
ていうか……やっぱ、よくわかんねぇ!」
サワサワ サワサワ・・・・・・
不思議に思うは、頬を赤くしながら笑っている悟空の頭をぺしっと叩くと、伸びを一つし立ち上がった。
生き物は、どれもこれも煩い。
死した生命を、苦しむ生命を、そんなもの救うことなど出来ないのに、この手に縋り付こうとする。
そんな小さな命など、自分には要らない筈だった。
自分が欲した訳ではないのに、自ら望んだわけでもないのに。
自分のこの手に、自分のこの手で、救える命なんてないのに……。
生命とは、非常にちっぽけなものなのだ。
サワサワ サワサワ・・・・・
「ー!どこ行くんだよー」
立ち去ろうとするその後姿を、悟空は追う。
悟空自身も、も、まだ気付いてはいない。
互いに生まれた新たな感情に。
一つの生命を大切に思い、愛しむその感情を。
そんなもの、要らない筈なのに。
サワサワ サワサワ・・・・・・
サワサワ サワサワ・・・・・・
管理人 : はいっ、ちょーーーーーーーー駄文っ!!(どーん)
悟浄 : なんでお前はそんな事ナイ胸張って言う訳?
管理人 : ナイは余計だあああああああああああ!バカヤロー!!TT
悟浄 : って、お前は本当に女か!?汚すぎるぞ言葉が……!!
管理人 : はいはい。今回はなんかほのぼのしたの書きたかったんですけどね。しょうがない、私なんだから!!
サワサワって効果音は気に入ってます。
悟空 : 俺、いっぱいだ!やっりぃ〜^^
管理人 : 計画通り(にや)
八戒 : 勿論、僕の計画もあるんですよね?(にっこし)
管理人 : ない!……くはないと思われます、はい。;;;;
三蔵 : ………
管理人 : 三ちゃんはいつもキレてるから今回は大人し……すいません;;
三蔵 : (殺されたくなかったらさっさと次にいけという目をしている)
管理人 : (゜д゜;;;)
なんだかんだ言って、私はちゃんと楽しんで書いてるので全然おけーなのです('ー’)b ww
三蔵 : ならさっさと次に行くぞ=次