BAD Data 1 : Hallo my Brother. . .



















今日はアメリカに行っていた家族が日本に帰ってくる日。

私はこっちに残っていた訳だけど、あのでっかい家(寺)に一人でいるのは嫌だったから、ちっちゃいアパートで暮らしてたんだ。

今日は帰ってくる家族の為にも、一週間かけて実家の大掃除したのさ。




ん〜・・・。私ってなんて家族想いなんだろうか・・・・・・。

親父なんかに会いたかないけど(ひどっ)久し振りに菜々子姉さんや義弟のリョーマに会えると思うと、ちょっとわくわくするやっ♪




奈々子姉さんは大学生くらいになるのかなぁ・・・?

リョーマは・・・・顔さえ覚えていないよ・・・・(汗)


そういえば昨日、皆の荷物届いてたよね・・・・?

整理したげよ〜♪




ダンボールをあさっていると、奈々子姉さんの服らしき物が出てきた。

アメリカにもこんなに地味な服って売ってるんだ・・・・・。

いい頃なんだし、もっとオシャレしてもいいと思うケド・・・。




いつの間にか荷物整理でなく、服荒らし(笑)になってた私は男の子の服らしき物を発見した!



「・・・・・・ちっちゃい」



リョーマのかな?小6くらい?あ、でもセンスいいじゃん♪

そんな事をしていたらもう夕方になっていて、ちょうどその時、玄関の方で何やら音がした。



「おーー!我が家ーーっ!!ってお前・・・・・誰だ?」

「・・・・・・」

このくそじじいは娘の顔すら覚えてねぇーのかよっ(怒)

まぁ、私は“貰われてきた子”だから、しょうがないけどさ・・・・。



「え?ってお父さん・・・・・さんじゃない・・・!」

「な、菜々子姉さんっ!!!」



クソじじいは頭丸めた以外変わっちゃいねぇーけど、菜々子姉さん超→→美人になってるじゃんかぁ〜!!



「ただいまさん。荷物整理してて下さったのですか?わざわざすみません」



「あ、いいのいいのっっ!それより疲れたでしょ?座って座って」

ん?あれ?そういえば・・・・・・



「リョーマは?」

「あぁ?あいつはおいてきた」

おいてきた・・・・・・?



「はぁ!?何でぇ・・・?」

「向こうに何か消化不良の事があったらしくて・・・。先に帰っていてほしい、とかなんとかで・・。」

「って、小学生そこそこの子をおいてきて大丈夫なの!?」

「ははははっ!!あいつは今年で高校生じゃなかったか?」

「え・・・・・・・・(汗)」

さんと同じ学校に通えるように向こうで入学手続きはとってあるんですよ。」



あ・・・・・・一緒・・・・・?義弟と・・・・・・??

な、なんか嬉しいかもだ・・・・・・・・・ニヤニヤ







その日はクソ親父(笑)と菜々子姉さんに、夕食とお風呂をあげて私は実家に泊まった。

次の日にはアパートに戻った。

今私が住んでいる家の管理人が、私が居なくなると寂しいとかで、ついアパートを出るタイミングを逃してしまった。

だから、実家に移住するのは1ヶ月程先。

しかも、入学式の手伝いとかやる柄じゃないのに、強制的に担任やらされ、放課後はいつも忙しかった私。

そんなこともあり、あれ以来私は、実家には戻れなかった。

もちろんリョーマにもまだ会ってないわけで・・・・。













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入学式当日。

今日は上手くやればリョーマに会える〜♪



ちっちゃいっていうのと名前くらいしか分らない状態(一応、姉弟なんだケドね・・・・)。

広い青学校内でリョーマを見つけられるだろうか・・・・・・。



新入生とその保護者達がくるということもあって、朝早くから準備があった私は、いつもより何本か早い電車に乗り、

学校へ向かった。



学校に着き体育館に入ると、生徒会役員と、その手伝いで来ている生徒たちが、最後の用意をせかせかとやっていた。



〜おっはよっ♪」

「あ、おはよっ」

「さっきね、手塚くんに話し掛けちゃった〜〜♪やっぱかこいい〜〜〜(><)」



このって子は私のクラスメイトで、生徒会長の手塚ってヒトに恋をしているらしい。

それで入学式の手伝いとかして近づこうとしてるらしいんだけど、それに付き合わされる私の身にもなれっつーの(怒)



「はいはい。よかったよかった。さっさと片して教室で私を寝かせろっ」

「〜〜っ。のケチっ!私はゆ〜っくりやるからっ!!」



「そこーーっ!!暇ならこっち手伝えーーー!!!」

「へ〜いへいっ。今行きますよ〜。じゃ、またねっ」

「ちょ、ちょっと〜〜〜」



もう付き合ってらんないから逃げますっ。

一通りイスを並び直して床を掃いてた私に、誰かがふと声を掛けてきた気がした。

私はさっさとやって寝たいのに・・・・・・・・。



「越前か?」

「へいへい。なんスか?」



後ろを振り向くとな、なんと生徒会長じゃないスか!?

よ、寄らないでくれっ・・・・・・・!

こんなとこに見られたら最悪っス・・・・・・・・・・・・!!!



「お前、こんなところで何してるんだ?」

「見てわかんない?掃除してんだけど。」

「そういう意味じゃなかったのだが・・・・・」

「へいへい。会長のお目の届かないところで細々と手伝いなんてもんをしておりやした」

「あぁ、そうか。お前にしては珍しいな」



くそっ!なんかいちいちムカツクなぁ・・・・・・(怒)

あ、でもこの人確か、テニス部の部長になったんだっけ?

リョーマもテニス部に入るだろうから、アイサツでもしとくかな。



「あ、あのさぁ、うちの弟が今日入学してくるんだけど、テニス部入るかもしれないから、よろしくね部長」

「越前の弟?」

「うん。リョーマっていうの。あ、そろそろ行くね。じゃーね、手塚部長!」

「・・・・・・・・・・」




あぁ・・・・・・・私ってなんて兄弟想いなんだろうっ(またかっ)部長さんにアイサツだなんてっ ニヤニヤ








こうして無事(?)入学式は始まり、「手伝いは外の見張り!」とか言われて、中には入れなかった。

かなり私ら雑用じゃんかっ!!!

あぁ・・・・愛しの義弟にはもう一生会えないのだろうか・・・・・・・・(大袈裟すぎ)



外に出されるわ、リョーマには会えないわでイライラしてた私は、そっこーで寝てやろうと思い、桜の木の下に向かった。

いい寝床なんだよね、ここ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・って、あ゛ぁっ!!!!!誰か・・・誰か先に居るしっっ!!!!

クソッ !!!!!!

ってあれ、新入生??



「おい君っ」


スコンっ


「いてっ」



不良1年坊主でストレスを発散するため、私はそのおでこに軽くデコピンをした。

してやったり・・・・ニヤリ(鬼)


「君、新入生じゃないの?こんなところにいないで、ちゃんと式に出ないと。」

だれが苦労して用意したと思ってんじゃ。



「煩いなぁ。何なのあんた?あんな式出たところで何もないじゃない」

た、確かに。・・・・・・・・・・・・・・・っておいいいいいい!!



「いいから行きなさい!ここは私がとっといてあげるから」

「は?まぁいいや。あんた面白いから行ってあげる。その代わり、ちゃんとここに居てよ。」

「はいはい。行ってら〜」



そう言うと少年はぬくっと立ち上がってゆっくりと体育館の方へ歩いて行った。

途中振り返ってなんか言ってたけど、眠たかったから聞こえなかった。






「                」






なんて言ってたんだろう・・・・・?

ま、いっか。

おやすみぃ〜。

顔のキレイな、ちっちゃい少年よ。


















「俺の名前、越前リョーマだから。覚えといて」































はいっ!!リョーマ夢第1段!!これは続きものです。
姉と弟ってダメですかねぇ・・・・・・?
まぁ有り無しでいったら無しですケド・・・・・・・・。
リョーマ王子は弟にしたひ・・・・・!
すっごいかわいいだろうな〜〜〜(遠い目)
「お姉ちゃん」とか言って・・・・・・・・・・・・。(言わないか・・・)
それにしても私が書くヒロインって口悪いですね・・・・。
すみません・・・・・・;;;





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